Madeline Finn and the Library Dog (中古品）

この作品は、チルドレンズ・チョイス・ブック・オブ・ザ・イヤー賞、Parents' Choice FoundationによるParents' Choice Awardを受賞し、22カ国語に翻訳されています。 この本の著者であるLisa Pappは実在するAt K-9 Reading Buddies of the North Shoreという保護犬を使った「Read-to-Dogs」プログラムに触発され本書を描きました。教育されたセラピードックへの読みきかせを通じて読書の練習をし、読書能力の向上を促します。また、犬とのふれあいは、子供たちのストレス軽減などの効果ももたらすことが知られています。 彼女の描くイラストのタッチはとても繊細ですが、子供や大人たちの表情をとてもクリアに表現しています。日本人にとっては少し親近感を描いてしまうつぶらな瞳も特徴的ですね。 Readingがうまくできず、Good Readerのシールがもらえず、落ち込んでいるMadelineの姿は、誰しもがかつて何かの壁につまづいて、落ち込んでいた自分自身を思い出させます。うまく乗り越えることができたこともあれば、そのままうやむやに投げ出してしまったこともありますが、小さなことでも乗り越えることができたことは、その後の人生において、小さな自信につながっているのではないでしょうか。やればできる、という感覚をMadelineがBonnieとともにつかんだように、我が子にもBonnieのような存在を与えて、乗り越えていってもらいたいなと思いました。さりげないけど、確実にその子の将来の礎になるようなこと、絵本の読み聞かせは間違いなくその１つになるのではないかと思います。